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セキュリティのこと
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Webアプリケーションのセキュリティ対策が必要な理由

Webアプリケーションのセキュリティ対策が必要な理由

なぜセキュリティ対策が必要なのか

Webアプリケーションでは、なぜセキュリティ対策が必要なのでしょうか。

現在では、様々なサービスがWebを通じて提供されるようになり、利用者にとってもWebというのは自分たちの生活を支える一部分になっています。言い換えれば、利用者からすれば現在の生活を送るためにはWebアプリケーションを使わざるを得ない状況だとも言えます。そのような中で利用者から見れば、自分たちの生活の一部であるWebアプリケーションが安全に利用できる、きちんとセキュリティが確保されているということは、当たり前のように期待されていることになります。ですので、万が一セキュリティを損なう事故を起こした場合には、利用者からは強く非難され、ブランドイメージを大きく損なうことになります。もちろん、単なるブランドイメージの低下に留まらず、利用者の離反からサービスの廃止に至ることもあり得ますし、事故の被害者に対する補償や調査の間のサービスの停止など、金銭的な被害も被ることになります。

このような背景から、利用者の信頼に応えながら継続的にビジネスを提供するためには、セキュリティへの取り組みが不可欠と言えるのです。

セキュリティ対策が必要な要素とは?

一般的に、Webアプリケーションは開発されたアプリケーション本体部分だけでなくミドルウェアやライブラリ、さらにはその下で動くOSなど、多くの要素で構成されています。
開発者の視点では、Webアプリケーションと言った場合には開発されたアプリケーション本体部分だけを指すこともありますが、攻撃者がWebアプリケーションを攻撃するときには、アプリケーション本体部分だけでなく、アプリケーション全体を構成するさまざまな要素のうちもっとも弱い部分、もっとも攻撃しやすい部分を狙うことになります。

 

もっとも攻撃しやすい部分

 

ですので、Webアプリケーションを安全なものとするためには、すべての構成要素についてセキュリティへの取り組み、対策を行う必要があります。

例えば、広く使われているOSやライブラリは、時間の経過とともに次々と脆弱性が発見され、それに応じた修正版が公開されることが普通です。ですので、構築時にセキュリティ上の懸念が少ないOSやライブラリを選定していたとしても、Webアプリケーションの運用に合わせて使われているソフトウェアを常に更新を行い続ける必要があります。

また、クラウドを利用することでOSやライブラリの脆弱性の懸念を下げることができたとしても、開発したアプリケーション本体部分に脆弱性があれば、結果的にそのWebアプリケーションは攻撃者から狙われる余地が残っているということになります。

特に、アプリケーション本体部分については、設計から開発までの自由度が高く、実装されたコードも枯れていない場合も多いために脆弱性を作りこんでしまう余地が大きく、そのため開発者は強くセキュリティを意識して開発に取り組む必要があります。

このように、Webアプリケーションのセキュリティ対策というのは、何かひとつ行えばいいというものではなく、アプリケーションを構成する全ての要素においてひとつひとつ対策を積み上げていく必要があります。

セキュリティ対策が必要なタイミングは?

Webアプリケーションの構成要素ごとにセキュリティの対策が必要という説明をしましたが、Webアプリケーションを運営する上では時間軸においてもそれぞれのフェーズでセキュリティへの取り組みが必要です。特に、セキュリティの対策を後から追加で行うことは難しく、常に早い段階からセキュリティのことを意識した取り組みが求められます。

 

企画や設計の段階からリスクの分析や評価、セキュアな設計を行う必要がありますし、実装の段階ではセキュアな開発はもちろんのこと、使うライブラリの選定や実行環境の構築においてもセキュリティの観点が必要となります。

また、運用に入ってからもミドルウェア等の脆弱性管理はもちろんのこと、利用者や管理者のアカウント管理といった体制的な取り組みも必要となります。

新しく機能を追加する、実行環境を変更するといった場合には、事前にセキュリティ面への影響を十分に検討、分析する必要もあります。

最後に、Webアプリケーションを廃止するという場合でも、単に止めて終わりというわけではなく、機密情報や顧客情報の含まれる実行環境の適切な廃棄方法やアプリケーション停止後のドメイン名の管理方法まで含めて考える必要があります。

まとめ

現在では、Webアプリケーションの安全性は利用者からは当たり前のものとして期待されています。安全なWebアプリケーションを提供するためには、構成される全ての要素でセキュリティへの対策を行う必要がありますし、企画から開発、運営までの全てのフェーズにおいてもセキュリティへの取り組みが必要となります。

本記事が、皆様のWebアプリケーションの安全な運営の一助になれば幸いです。

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この記事の筆者

筆者:はせがわようすけ

はせがわようすけ

(株)セキュアスカイ・テクノロジー 取締役CTO

Webサイトの運用・開発に関わる方向け

セキュリティ解説
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